野や山へ出かけて山菜採りなどをすると、けがをしたり、虫にさされたりなど、思わぬ事故にあうことがあるものです。
そのような時に、少しばかりの薬草に関する知識があれば、そこらへんに自生している植物を応急的に利用することができます。
比較的広く自生していて、毒のないもの、煎じたり、乾燥したりなどと余分な手数がかからず、すぐに役に立つもので、葉や根などをしぼって患部にはったり、ぬる程度でとりあえず役に立つものを次に記してみましょう。
しかし、これはあくまでもその場の救急的なものですから、重症なものは早急に治療を受けなければなりません。
薬用として用いられる山野草の生葉汁をつくるには、生葉をよく水洗いしてから、手でもんでしぼるのですが、ちょつと塩をふってからしぼると、よくしぽることができます。
石の上で、すり合わせるなどの工夫もしてみてください。
救急薬として利用できるものには次のようなものがあります。
やけと……スイカズラ、ワレモコウ、ガマの花粉、ツバキ。
切り傷……アオキ、オトギリソウ、ツワブキ、ヨモギ、リュウノウギク、ツルニンジンの根、ドクダミ、スイカズラ、ユキノシタ。
打ち身……オトギリソウ、アマドコロ、ツワブキ。
虫さされ……アカザ、ヒルガオ、カタバミ、ヤブガラシ、タデ類、スベリヒユ、ドクダミ、オトギリソウ。
血止め……ツバキ、オトギリソウ。
かぶれ……ドクダミ、ユキノシタ。
はれもの……オトギリソウ、スイセンの根、ドクダミ、ハコベ、ヤブガラシ、ユキノシタ、ツワブキ、オオバコ、オオバギボウシなど。
青汁としての利用青汁に利用できる山野の植物は、山菜であり、薬草として知られているものばかりです。
青汁の効用は、それぞれの植物に含まれている葉緑素やミネラル、ビタミン類、薬草としての成分などをとるということです。
植物体そのものではかなりの量をとらなければなりませんが、エッセンスである青汁なら少量ですみます。
それに加熱しないので、重要な成分が失われることが少ないという利点があります。
特にくせが強かったり、味の悪いものは感心しませんが、多少のくせは仕方ありません。
好みに応じて、ハチミツ、リンゴやミカン、レモンジュースなどを入れるのも一法です。
飲む都度しぼって、つくりおきはさけましょう。
時間が経つほど有効成分が失われるものですから、新鮮なうちに飲むべきです。
青汁をつくるにはハミキサーがあれば簡単です。
利用する植物は、よく洗って汚れなどを取り除き、適量な水を加えてスイッチを入れ、せんい質もという時は別として、漉して飲みます。
次に、材料としてたやすく、ある程度の量が採れるもののいくつかを例示します。
アカザ、シロザ……葉緑素、ミネラル(カリウム、アミノ酸)などを多く含んでいて、滋養強壮のために、毎日少量ずつ飲むとよいといわれます。
葉の表面の粉はよく洗い流します。
アシタバ……フラボノイド配糖体を含み、便通を整える効果がありますが、多少のくせがあるので、レモン汁などを入れて飲みます。
カキ……若葉を利用しますが、動脈硬化の予防に効果があります。
タンポポ……ちょっと苦味がありますが、各種ビタミンを多く含み、食欲増進、健胃に効果があります。
コンフリー……ミネラル、ビタミン類、少量の蛋白質などを含んでいますが、巷間伝えられているような薬効は期待できません。
ユキノシタ……塩化カリウムなどを含んでいるので、利尿作用があるほか、健胃に効果があります。
やや苦味があるので、ハチミツかジュース類を加えると飲みやすくなります。
クマザサ……葉緑素は一般に傷の快復に効果があるので、胃の炎症、ただれのある人によいといわれますが、万能薬ではありません。
ハコベ……葉を用いますが、葉緑素、ビタミンなどを含んでいます。
この他、エゴマ、アマチャヅル、セイヨウカラシナ、リュウノウギクなども青汁になるので、各種の混合汁として利用法を工夫してください。